二ホンライチョウの人工授精の取り組みについて(ご案内)
環境省と(公社)日本動物園水族館協会が平成26年に締結した「生物多様性保全の推進に関する基本協定」に基づき、ライチョウ保護増殖事業・生息域外保全における飼育繁殖の技術確立にむけて、令和5年度ライチョウ保護増殖検討会にて決定した年次計画に従って、人工授精の取り組みを行いました。
飼育下個体群のライチョウの遺伝的多様性を維持するための技術開発として、乗鞍岳の野生雄から5/25~26に採精した精液を当園で飼育している雌5羽に人工授精したところ、6月5日までに4羽が12卵を産卵しました。これらの卵の人工孵卵を6月5日に開始しました。
人工孵卵を開始した卵については6/15と6/21に検卵をおこない、発生状況(受精の有無)を確認します。これらが受精していて、正常に発生が進めば6/26以降に孵化する予定です。
また、6/6以降に産んだ卵は、一定の環境で保管し、一定の数になったところで孵卵器による孵卵を試みます。