2024.07.21

お知らせ

自然交配によるニホンライチョウの孵化について

環境省と(公社)日本動物園水族館協会(JAZA)が平成26年に締結した「生物多様性保全の推進に関する基本協定」の基づき、令和5年度ライチョウ保護増殖検討会にて決定した計画で、飼育個体の自然交配および人工孵卵による繁殖に取り組み、7月19、20日にヒナの孵化を確認しましたので、ご案内します。
この取り組みは、JAZA加盟園館でライチョウを飼い続けるために、遺伝的多様性に配慮しながら、今後繁殖に参画できる若齢個体の数を確保するための繁殖です。

経緯

4月1日~当園の飼育個体同士でのペアリング開始
5月20日最初の交尾を確認
6月10日~26日産卵9個
6月27日孵卵器による人工孵卵を開始
7月16日最終検卵(9卵中6卵で発生(受精後の進行)を確認)

孵化個体;ニホンライチョウ 5羽  性別;不明

体長;いずれも約5~6cm(嘴の先からお尻まで)

体重;いずれも約17.4g(5羽の平均)

両親;メス 血統登録番号N98(2020.8.4孵化) オス 血統登録番号N71(2019.7.3孵化)

孵化日時

令和6年7月19日(金) 

20時40分に1羽目の孵化を確認

7月20日(土)  

8時 3分に2羽目の孵化を確認

13時10分に3羽目の孵化を確認

18時20分に4羽目の孵化を確認

18時40分に5羽目の孵化を確認

・現在の状況

孵化した5羽のヒナは運動と休息を繰り返し元気にしています。

残り1卵については、本日行った検卵の結果、発生が中止していました。

撮影日:2024/7/21

撮影日:2024/7/21

撮影日:2024/7/21